中高年の転職は一般的にリスクが高いが、ポイントをおさえておくことで、中高年であることが有利になる職種や業種もある。
単純に給与が高い求人は、社員に軽快なフットワークを求めている可能性が高い傾向にある。高いスキルや経歴よりも、残業や休日出勤、出張や転勤に快く応じてくれる人材が求められているケースが大半である。
しかし、中高年は受験を控えた子供がいたり、あるいは病気の親がいたり、あるいは自身が持病を抱えて通院しているという人も多く、軽快なフットワークを求めている企業では歓迎されにくいといえます。
また、「中高年はプライドが高くて扱いにくそう」といった印象を持つ会社も少なくない。このような会社は、応募要項に現在働いているスタッフの平均年齢を書くなどして、中高年には向かないという内容をアピールしている。
中高年で転職をする場合、自分のキャリアをアピールするのもひとつの手段だが、自分を求めてくれる会社を探す方が、より少ないストレスで新しい職場に入れて、長く続けられる可能性も高まるといえる。
自分にピッタリ合った会社を探す方法として大事なのが、求める経歴ではなく、求める人材に書かれている内容をよく見ることだ。「まじめで実直な人」や「ていねいに作業をしてくれる人」といった内容が書かれている職場であれば、比較的年齢よりも誠実性が見られる傾向にある。
たとえ、それまで全く経験がない職種でも、性格的に向いている仕事や、中高年でも働きやすい職場も存在しているため、入念に探すことが大切だ。また、中高年世代が転職しやすい業界を知りたいなら、こちらを参考にしてみるといいだろう。